フードっていつ変えたらいいの?避妊後は?病気の時は?
動物病院でもよく聞かれます。
実は、犬や猫も人と同じように、年齢や体の状態に応じて食事内容を変えていくことが大切なんです。
この記事では、獣医師の目線から「ライフステージ別の食事管理」と「よくある食事の悩みとその対処法」についてわかりやすくご紹介します。
なぜライフステージごとにフードを変える必要があるの?
犬猫の体はライフステージによって必要な栄養やカロリーが変わります。
- 成長期:体を大きくするために多くの栄養が必要
- 成犬・成猫期:体重や内臓の健康を維持するためにバランスが重要
- シニア期:代謝が落ち、消化吸収力も衰えるため、よりやさしい栄養設計が必要
そのため、年齢に合わせてフードの内容や量を見直すことが、病気の予防にもつながります。
子犬・子猫期(成長期)
この時期は、体をつくるための材料=栄養が大量に必要な「成長の土台」の時期です。
特に大切な栄養素
- 高たんぱく、高カロリー
- カルシウムやリンなどのミネラル類
- 良質な脂質
フードは「成長期用」や「パピー・キトン用」と書かれた総合栄養食がおすすめ。
生後1年を目安に「成犬用・成猫用」へ切り替えていきます。
また、この時期の食べ過ぎは将来の肥満リスクを高めることも!おやつのあげすぎやフードを食べさせすぎないようにしましょう。
成犬・成猫期(維持期)
大人になったら、体重を維持できるようなフード選びがポイントです。太り過ぎや偏った食事は避けましょう。
この時期のポイント
- カロリーのとりすぎに注意(特に室内飼い)
- 高たんぱくよりも「消化性・バランス重視」
避妊・去勢後は太りやすくなる?
実際に体験している飼い主さんも多いのではないでしょうか?
避妊・去勢後はホルモンバランスの変化によって代謝が落ち、食欲が増える子もいます。
この場合は、「避妊・去勢後用」の低カロリーフードや、給餌量の見直しでしっかり体重管理してあげましょう。
老犬・老猫期(シニア期)
年齢とともに内臓の働きや筋力、免疫力が落ちてきます。
そのため、消化がよく、少量でも栄養がとれるフードが大切になってきます。
シニア期のフード選びのポイント
- 嗜好性が良く、高消化性
- 関節ケア(グルコサミン、コンドロイチン)
- 抗酸化成分(ビタミンE、βカロテンなど)で老化をサポート
※フードの切り替えは急にせず、7〜10日かけて少しずつ行いましょう。
こんなときどうする?よくある悩みと食事の工夫
● 病気になったとき
「病気中や回復期、何を食べさせたらいい?」という質問も多いです。
- 食欲がない時 → 温めて香りを立てる、ウェットフードに変更
- 慢性疾患がある場合 → 療法食が必要なことも。獣医師と相談しましょう
- 自己判断で市販のフードをやめてしまうのはNG
体調を崩したときのフード選びは、「自己判断せず相談」が鉄則です。
● 軟便や下痢を繰り返すとき(腸活がカギ!)
特に病気はないんだけど軟便や下痢を繰り返すんだよね腸内環境が乱れているサインかもしれません。最近注目されているのが「腸活」です。
腸活とは?
- 善玉菌(プロバイオティクス) を補う
- 腸内細菌のエサ(プレバイオティクス) をとる
- 食物繊維をとることで便通を整える
犬の腸活について詳しくはこちらをご覧ください*ただいま準備中です[犬も腸活するの?最新の腸活情報をお届けします!]
腸活におすすめのアプローチ
- 腸内環境サポートフード(整腸成分入り)
- ビオフェルミンなどの獣医師推奨サプリ
- 食事内容をシンプルにし、アレルゲンを避ける
続く場合は早めに病院へ。感染症や食事性アレルギーなどの病気の可能性もあります。
まとめ|ライフステージに合わせたフード選びで健康をサポートしよう
- 犬猫の栄養ニーズは年齢や体の状態によって変わります
- 「子犬・子猫 → 成犬・成猫 → シニア」へとフードを切り替えるタイミングが大切
- 病気や軟便のときは、腸活や療法食の活用を。迷ったら獣医師に相談を!
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