夏のお散歩は何時に行くべき?|犬の肉球を守る時間帯と対策まとめ

病気のこと

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「最近は早朝でも暑くて…散歩はいつ行ったらいいですか?」

診察室では、こんな質問をいただくことが増えてきました。
夏は人も犬も暑さ対策が必要ですが、特に犬は地面に近い位置を歩くため、肉球をヤケドしてしまうリスクがあります。

今回は、わんちゃんの肉球を守るために知っておきたい「お散歩の最適な時間帯」と「注意点」について解説します!


結論|散歩は朝か夜の涼しい時間に。気温と地面温度をチェック!

わんちゃんのお散歩は、気温が低く、地面温度も下がっている時間帯を選びましょう。

特に地面温度が43℃を超えると肉球にヤケドのリスクがあると言われています。気温や湿度が高い時間帯は熱中症の危険もあるため、十分な注意が必要です。


なぜ夏のお散歩は時間帯に気をつけるべき?

理由1|日中のアスファルトは肉球を火傷してしまう!

夏のアスファルトの温度をご存じですか?
気温が32℃程度でも、日中のアスファルト表面は50〜60℃に達することもあります。

肉球は血管や神経が豊富に集まっている繊細な部分。直接地面に触れているため、高温にさらされると大やけどを負ってしまうことも。

地面の温度が上がる時間帯を避けることが、肉球を守る第一歩です。


理由2|日中は熱中症のリスクも高い

夏場は、犬も人と同じように熱中症になるリスクがあります。特に暑くて湿度の高い時間帯は、体温調整がうまくできず、短時間で体調を崩してしまうことも。

熱中症は命に関わる可能性もあるため、早朝や日没後など、気温が落ち着いた時間帯にお散歩をするのが安全です。


夏場のお散歩で気をつけたいポイント

ポイント1|気温だけでなく「地面の温度」もチェック!

お散歩前に、手の甲で5秒ほど地面を触ってみましょう
「熱くて触っていられない…」と感じたら、わんちゃんの肉球にはさらに負担がかかります。その時間帯のお散歩は避けたほうが無難です。

Xでは、こんな取り組みも話題です。
わんタッチ というハッシュタグを見かけたことはありますか?
これは、散歩前に手の甲で地面の温度を確認する行動のこと。2017年に獣医学の研究者と犬用ブランド「docdog」が提唱したもので、今でもSNSを中心に広がっています。


ポイント2|おすすめは「早朝(5〜6時)」か「日没後(19時以降)」

実際に地面を触ってみると、早朝や夜の地面温度はかなり低く、お散歩には安心です。

とはいえ、毎回地面の温度を手で確認するのは大変。そんなときに役立つのが、「犬のおさんぽ予報」というサービスです。

これは、お天気ナビゲータ(天なび)が提供しているもので、地域ごとのアスファルトの表面温度予測をチェック可能なものです。有料ですが会員登録すれば3日先までの予報を見ることもできます。
時間帯ごとの地面温度が一目で分かるので、お散歩の計画や旅行先でも役立ちますね。

🔗 犬のおさんぽ予報


夏バテ・熱中症予防のためにできること

お散歩時間の工夫に加えて、日常生活でもこんな対策が有効です。


暑くて散歩に行けないときはどうする?

どうしてもお散歩に行けない日もありますよね。そんなときは、次のような方法を検討してみては?

対策1|室内でできる運動を取り入れる

  • 知育トイやノーズワークマットで脳と身体を使った遊びを
  • おもちゃを使って、室内で軽く運動するのも有効です。

対策2|屋内ドッグラン施設を活用する

  • エアコンが効いた施設なら安心して遊ばせることができますね。

また、トイレが「外派」のわんちゃんもいますよね。
そんな場合は、早朝や夜遅めの短時間散歩で対応しましょう。おさんぽ予報を活用すれば、スケジュールも立てやすくなります。


まとめ|ちょっとした工夫で大切な肉球を守れます

わんちゃんの肉球は、見た目以上に繊細で大切な部分。
ちょっとした工夫や習慣で、ヤケドや熱中症のリスクを大きく減らすことができます。

ぜひ、今回紹介したポイントの中からできることを取り入れて、夏も安全で楽しいお散歩を楽しんでくださいね🐾

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